後見アシスト公式ガイド / 収支・財産の整理

成年後見人の収支予定表の書き方|記入例と項目別チェック

公開日
最終更新日
編集・運営
後見アシスト運営事務局
後見業務を担う方初回報告を準備する方収支見込みを整理したい方

収支予定表は、本人の今後の収入と支出の見込みを整理するための書類です。

毎月同じ金額とは限らない医療費や日用品費は、過去の実績や現在の生活状況をもとに、無理のない範囲で見込みを立てます。

要点

収支予定表は、本人の今後の定期収入と定期支出を、直近の実績や契約内容から見積もって整理します。変動費は過去の平均や生活状況を根拠にし、入院費など予定される大きな臨時支出は分けて確認します。

本記事は全国共通の一般的な整理方法を説明しています。書式、提出物、記載方法、運用は家庭裁判所や案件によって異なるため、提出先から届いた最新案内と個別の指示を優先してください。

公式情報との関係

裁判所・法務省などの公開情報を参照し、実務で確認しやすい形に整理しています

このページは後見アシスト運営事務局が、裁判所公式ページや法務省の公開情報を確認し、 後見業務と裁判所報告の準備で参照しやすい一般的な説明としてまとめたものです。 最新の様式、提出期限、添付資料、提出方法は、提出先の家庭裁判所から届いた案内と公式情報を優先してください。

このページの要約
収支予定表は、本人の今後の定期収入と定期支出を、直近の実績や契約内容から見積もって整理します。変動費は過去の平均や生活状況を根拠にし、入院費など予定される大きな臨時支出は分けて確認します。
対象
後見業務を担う方 / 初回報告を準備する方 / 収支見込みを整理したい方
扱うテーマ
収支・財産の整理

この記事でわかること

  • 収支予定表に書く主な項目
  • 毎月変動する費用の考え方
  • 臨時費用をどう扱うか
  • 後見アシストで予定と実績を見比べる方法

まず押さえるポイント

  • 年金など定期収入の見込みを確認する
  • 施設費、家賃、通信費など固定的な支出を整理する
  • 医療費、日用品費、交通費など変動しやすい費用を見積もる
  • 大きな臨時支出の予定があれば別にメモする

関連して確認したい項目

予定額を考えるときの目安

予定表は将来の見込みなので、正確な実績とは異なります。根拠を説明できる見込みにすることが大切です。

項目見積もり方注意点
年金・定期収入直近の入金額を基準にする改定や停止予定があれば確認
施設費・家賃契約書や請求書を確認する月額変更の予定に注意
医療費過去数か月の支出を参考にする入退院や手術予定があれば別途確認
日用品・交通費生活状況に合わせて平均額を置く本人以外の支出と混同しない

実績との見直し

予定表を作ったあとも、実際の収支と大きく違う場合は理由を記録しておくと、次回報告で説明しやすくなります。

  • 予定と実績の差が大きい項目を確認する
  • 臨時支出の理由を記録する
  • 支援対象者の生活状況の変化をあわせて確認する
  • 次回の予定額に反映できる内容をメモする

収支予定表の記入例

次の金額は計算の流れを示す架空例です。提出時には、本人の実際の収支、裁判所から届いた最新書式、個別の案内に合わせてください。

項目月額の架空例年額の考え方
年金120,000円隔月入金の場合も、対象期間の合計と入金時期を確認
施設利用料85,000円月額変更や季節費用があれば別途確認
医療費8,000円直近の実績を参考にし、入院予定などは分けて記録
日用品費10,000円本人の生活状況と過去の平均額から見積もる

初回報告で収支予定表を作る流れ

初回報告では、本人の今後の生活を支える収入と支出の見込みを整理します。まず定期収入を確認し、次に固定的な支出、変動しやすい支出、臨時支出を分けます。

金額を正確に当てることよりも、契約書、請求書、過去の支払実績、現在の生活状況から説明できる見込みにすることが重要です。

  • 年金、賃料収入、手当などの定期収入を確認する
  • 施設費、家賃、保険料、通信費など固定的な支出を確認する
  • 医療費、日用品費、交通費など変動費の目安を作る
  • 入院や修繕など予定される臨時支出を分けてメモする
  • 月額と年額の計算単位を混在させない
  • 実績と予定が大きく違ったときに理由を説明できるようにする

予定額の根拠を残す

収支予定表では、金額そのものだけでなく、なぜその見込みにしたのかを説明できることが大切です。後から実績と差が出た場合も、根拠が残っていれば見直しやすくなります。

項目根拠にしやすい資料メモしておくこと
年金年金通知、通帳入金入金周期、年額、改定予定
施設費契約書、請求書月額、追加費用、改定予定
医療費診療明細、過去の領収書通院頻度、入院予定、薬代
日用品費過去の支出記録本人の生活状況、購入頻度
臨時支出見積書、請求予定、相談記録時期、必要性、金額の幅

よくある質問

隔月で入る年金は月額と年額のどちらで考えますか?
書式の期間と記載単位を確認し、実際の入金周期を踏まえて合計額を計算します。月額換算する場合も、元の入金額と回数が分かるようにしておきます。
医療費など毎月変わる費用はどう見積もりますか?
直近数か月の実績、現在の受診状況、入退院など今後分かっている変化を根拠にします。確定額ではなく、見積もりの根拠を説明できることが大切です。
予定と実績が違ったら作り直す必要がありますか?
まず差が生じた理由と時期を記録し、次回の予定や報告に反映できるようにします。提出済み書類の扱いは、必要に応じて提出先へ確認してください。
収支予定表は初回報告だけで使いますか?
初回報告で求められることが多い書類ですが、本人の生活状況や施設費、医療費が変わると見直しが必要になる場合があります。提出先からの案内や個別指示を確認してください。
臨時支出の予定はどこまで入れますか?
入院、施設入所一時金、住宅修繕、家電購入など、現時点で見込まれる大きな支出は、金額の根拠や時期を分けて整理します。不確定なものはメモとして残しておくと見直しやすくなります。

後見アシストでできること

  • 収支予定を案件ごとに登録できます。
  • 日々の収支実績と見比べながら、報告前の確認を進められます。
  • 臨時支出や変化の理由を記録として残せます。

関連ガイド

参考資料

後見アシスト運営事務局が、裁判所の公開情報を確認し、報告準備に使いやすい一般情報として編集しています。

書式や提出方法は更新される場合があります。提出先の裁判所から届いた案内と、次の公式情報をご確認ください。

裁判所報告の準備を、日々の支援記録から始めませんか。

後見アシストは、後見業務と報告準備に必要な情報整理を支援します。

面談・連絡、支援対象者の希望、健康・医療、手続きの履歴を音声入力や手入力で残し、要約して報告準備に使いやすい形へ整理できます。氏名・住所・事件番号などは通常の登録情報としてサーバーに保存せず、支援対象者の氏名だけは必要に応じてお使いの端末内に暗号化して保存し、画面表示に利用できます。帳票へは自動反映せず、出力後のExcelに利用者自身で必要事項を追記・確認します。現在β版を準備中です。