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収支状況報告書の書き方|定期収入・定期支出・臨時収支の整理

公開日
最終更新日
編集・運営
後見アシスト運営事務局
後見業務を担う方収支整理に不安がある方通帳確認を効率化したい方

収支状況報告書は、報告対象期間の収入と支出を整理する書類です。まず、提出先の案内で書式と報告対象期間を確認し、通帳や領収書などをそろえます。

収入・支出は、取引の内容と書式の項目に沿って「定期」「臨時」に分けます。本人のお金を口座・現金の間で移す資金移動は別に整理し、実際の入出金額と書式の月額・年額を区別して記入しましょう。

要点

  • 書式、報告対象期間、月額・年額の計算方法を先に確認します。
  • 取引の内容に沿って収入・支出を分け、本人の口座・現金間の資金移動は区別します。
  • 資料と記録を一件ずつ見比べ、差額や不明点の理由を確かめてから修正します。

本記事では、掲載している公開情報をもとにした一般的な整理例を説明しています。書式、提出物、記載方法、運用は家庭裁判所や案件によって異なるため、提出先から届いた最新案内と個別の指示を優先してください。

公式情報との関係

掲載している公的機関などの公開情報を参照し、実務で確認しやすい形に整理しています

このページは後見アシスト運営事務局が、各記事の「参考資料」に掲載している公開情報を確認し、 後見業務と裁判所報告の準備で参照しやすい一般的な説明としてまとめたものです。 最新の様式、提出期限、添付資料、提出方法は、提出先の家庭裁判所から届いた案内と公式情報を優先してください。

このページの要約
書式と報告対象期間を確認し、定期収入・定期支出・臨時収入・臨時支出の各欄に記入する内容を整理します。取引の回数だけで区分を決めず、内容と根拠資料を確認してください。本人の口座・現金間の資金移動は別に記録し、月額・年額の計算方法と添付資料は提出先の指示に従います。
対象
後見業務を担う方 / 収支整理に不安がある方 / 通帳確認を効率化したい方
扱うテーマ
収支・財産の整理

この記事でわかること

  • 定期収入・定期支出・臨時収支の分け方
  • 資金移動を収入・支出と混同しない考え方
  • 通帳や領収書との照合ポイント
  • 収支を継続して整理する方法

まず押さえるポイント

  • 提出先の案内で、書式、報告対象期間、月額・年額の計算方法を確認する
  • 期間内の通帳の入出金と現金の動きを、資料と照合して日付順に並べる
  • 取引の内容と書式の項目に沿って区分し、本人の口座・現金間の資金移動は別に整理する
  • 月額・年額と資料番号などを確認し、不明点や不足資料は取得先・提出先に問い合わせる

関連して確認したい項目

書式と報告対象期間を確認する

最初に、提出先から届いた案内で使用する書式と報告対象期間を確認します。通帳・取引明細、領収書、請求書、年金などの支払通知をそろえ、実際の入出金日と、その支払いが何月分に当たるかを区別してください。

収支状況報告書には、定期・臨時の収入と支出、年額・月額、使用する口座、頻度・支払方法、資料の欄があります。どの期間の金額を集計するか、月額へどう換算するか、端数をどう扱うかは、提出先の指示に沿って確認しましょう。

収支状況報告書は実際の収入・支出を整理する書類で、今後の見込みを記載する収支予定表とは目的が異なります。必要な書類と添付範囲は、最新の案内を優先してください。

収支区分の考え方

まず、収入、支出、本人の口座・現金間の資金移動を分けます。収入・支出を定期・臨時に分けるときは、継続する費用かどうかに加え、取引の内容と書式の項目を確認してください。報告期間内の回数だけでは区分を決められません。

統一書式では「入院費・医療費・薬代」が定期支出、「手術費用」が臨時支出の欄にあります。入院に関する費用をすべて臨時支出にまとめず、請求内容を確かめ、該当する欄を確認しましょう。

次の表は、区分を確認するための例です。迷う取引は、通帳の摘要だけで判断せず、通知書や請求書などで内容・相手・目的を確認します。なお、本人から第三者への支払いは、本人の口座間の移動と区別してください。

区分整理のポイント
定期収入年金、賃料収入、生活保護等入金額、頻度、何月分かを確認する
定期支出施設費、家賃、通信費、入院費・医療費・薬代費用の内容と、書式の区分・月額の計算方法を確認する
臨時収入保険金、不動産売却金、医療還付金等発生理由、入金日、通知書などを確認する
臨時支出手術費用、施設入所一時金、後見人報酬支払内容と、書式の項目・添付資料を確認する
口座・現金間の資金移動本人の口座から本人の別口座や手元現金へ移した金額移動元・移動先を記録し、手数料や実際の支払いは区別する

収支状況を整理する記入例

次の表は、本記事独自の架空例です。裁判所の記載例は公式書式ページで確認してください。ここでは、12か月の報告期間に表中の入出金だけがあった場合を例に、実際の金額と月額を分けて示します。

年金の例では、2か月に1回24万円を受け取り、12か月で6回入金されています。実際の入金記録は各24万円、期間合計は144万円、12か月で割った月額は12万円です。月額12万円を毎月受け取った記録へ置き換えると、通帳と一致しなくなります。

実際の記入では、報告対象期間、金額の変更、入出金の頻度を確認してください。12か月未満の報告や、月額の計算方法が指定されている場合も、提出先の指示を優先します。

区分実際の入出金の架空例書式へ記入する前の確認
定期収入年金240,000円を2か月に1回、12か月で6回受け取る期間合計1,440,000円。12か月で割る例では月額120,000円。実際の入金日・金額と区別する
定期支出施設利用料85,000円を毎月、12回支払う期間合計1,020,000円、月額85,000円。追加費用や金額変更の有無を確認する
臨時支出手術費用150,000円を1回支払う支払日・目的・領収書を確認し、年額・月額欄への記載は書式の指示に従う
資金移動本人の普通預金から本人の手元現金へ30,000円を移す預金は30,000円減り、現金は30,000円増える。手数料や別の支払いがなければ、合計は変わらない

提出前の照合

記入した金額を、元の入出金記録と通帳・領収書などに戻って確認します。日付、金額、相手、目的を一件ずつ見比べ、入金先・引落口座や資料番号が、財産目録と対応しているかも確認してください。

資料が不足する場合は、支払先などに確認し、相手・日付・確認結果を残します。手元のメモだけで提出資料が足りるとは限らないため、必要な資料をそろえられない場合は提出先に確認してください。

確認する取引見比べる資料確認する内容
年金入金通帳、支払通知実際の入金額・日付と、何月分の支給かを区別する
施設利用料の支払い請求書、利用明細、通帳・領収書請求日と支払日、追加費用、月額の変更を確認する
保険金の入金支払通知、通帳入金の理由・金額・日付を確かめる
本人の普通預金から本人の別口座へ振替移動元と移動先の通帳・取引明細移動した金額が対応しているか確認し、振込手数料は分ける
現金引出しと、その後の支払い通帳、現金の記録、領収書引出しを支払いと重ねて数えず、実際に使った日・金額・用途を記録する
  • 記入額の元となる入出金記録と、通帳・領収書などが対応している
  • 本人の口座・現金間の移動と、第三者への支払い・手数料を区別している
  • 月額・年額、口座番号、資料番号を、書式の指示と見比べている
  • 補足説明と添付資料の条件を確認し、必要な資料をそろえている

収支が合わないときの確認順

まず、書式の集計額が合わないのか、通帳・現金の残高が合わないのかを分けます。集計額は対象期間と月額・年額の計算方法を、残高は口座・現金ごとの実際の入出金を確認してください。

収支の集計では報告対象期間を確認し、財産目録ではその書式に記載する基準日を別に確認します。残高を確認するときは、前回確認した残高を起点に、報告対象期間内の収入・支出と資金移動による増減を加えて計算し、対応する日付の通帳・現金残高と見比べます。財産目録へ記載する残高は、その財産目録の基準日に合わせて確認してください。書式の月額・年額の合計を、そのまま残高へ足し引きしないでください。

差額の大小にかかわらず理由を調べ、資料で誤りが分かった記録を修正します。金額を合わせるためだけに書き換えず、未確認の差額と調べた経過を残し、必要に応じて取得先や提出先に問い合わせてください。

  • 報告対象期間と財産目録の基準日を、それぞれ提出先の案内で確認しているか
  • 実際の入出金日と、年金などが何月分に当たるかを区別しているか
  • 月額・年額の計算に使う期間と、端数処理が指示どおりか
  • 本人の口座間移動や現金引出しを、実際の支出と重ねて数えていないか
  • 領収書があるのに記録していない支出がないか
  • 現金で支払ったものと口座支出を二重計上していないか
  • 未記録の入金、振込手数料、金額の転記誤りがないか

よくある質問

口座から現金を引き出した場合は支出ですか?
本人の口座から引き出し、本人の現金として保管しただけなら、お金の保管場所を変えた記録です。実際に現金を使った日・金額・用途は、引出しとは別に記録します。引出手数料があれば、移した金額と手数料も区別してください。提出書類への記載は、用途と書式の指示を確認します。
毎月金額が変わる支出はどう整理しますか?
実際の支払日と金額を一件ずつ記録し、月ごとの合計を確認します。金額が変わることだけで臨時支出とは決まりません。費用の内容を確かめ、書式の区分に沿って整理してください。月額を平均で記載する場合は、計算に使う期間と端数処理を提出先の案内で確認します。費用が変わった時期や理由も、資料とともに残します。
1回につき10万円以上の臨時収入・臨時支出はどう確認しますか?
現行の統一書式では、1回につき10万円以上の臨時収入・臨時支出がある場合、「(別紙)収支補足説明書」で内容や理由などを確認する構成です。入出金日、金額、相手、目的などを通帳、請求書、領収書などで確認し、必要な資料をそろえてください。補足説明や添付資料の条件・範囲は提出先や個別の案内によって異なるため、最新の指示を優先します。
収支状況報告書で資金移動はどう扱いますか?
本人のお金を本人の口座・現金の間で移した場合は、移動元・移動先・日付・金額を記録し、収入・支出とは分けて整理します。第三者への支払いや振込手数料は、本人の口座間の移動と区別してください。現金を使った場合も、支払日・金額・用途を別に記録します。
領収書がない支出はどう確認しますか?
まず、請求書、通帳、施設の利用明細などで、支出日・金額・支払先・目的を確認します。不足する情報は支払先などに問い合わせ、確認した資料、相手、日付、結果を記録してください。メモだけで領収書の代わりになるとは限りません。提出する資料が不足する場合は、提出先に確認します。

後見アシストでできること

  • 定期報告の報告書詳細で「収支」を開き、「収支を追加」から実際の入出金を記録できます。「収入・支出」「定期・臨時」「品目」などを確認して保存してください。初回報告には「収支」は表示されず、今後の見込みは「収支予定」で整理します。
  • 本人の口座・現金間で移したお金は、入力方法の「口座・現金間の移動」で記録します。この記録は収入・支出の集計と「収支状況報告書」の対象外です。収支や移動を保存しても、「財産」に登録した残高は変わりません。
  • 後見アシストの収支状況報告書では、報告対象期間内の記録を集計した金額が年額欄に入ります。月額欄は、その金額を報告対象期間に含まれる月数で割った平均額で、円未満は四捨五入します。入力する収支は実際の入出金日・金額とし、月額へ換算した記録を重ねて追加しないでください。
  • この計算方法は後見アシストの出力仕様です。12か月未満の報告や月の途中で始まる報告も、出力結果と提出先が求める期間・計算方法を見比べ、必要に応じて出力した書類を修正してください。通帳、領収書、請求書などの根拠資料は手元で保管します。
  • 定期報告のExcel出力には「(別紙)収支補足説明書」も含まれます。報告対象期間内に登録した定期収支から、金額が変わった可能性のある時期と変更前後の月平均額を確認候補として表示します。この候補だけで実際の変更時期や理由が確定するわけではありません。通帳、請求書などの原資料と見比べ、必要に応じて出力したExcelを修正してください。
  • 残高の確認は、「財産」の「財産残高の見直し」で行います。「計算後の残高」は、「前回残高」に報告対象期間内の収支・資金移動を反映した確認用の計算結果です。財産目録の基準日を後見アシストが決めるものではありません。提出先の案内で財産目録の基準日を確認し、その日付に対応する通帳・現金残高と照合してください。登録残高を更新する必要がある場合は、PCでは「反映」、スマートフォンでは「この残高を反映」を押して確認画面を開きます。
  • 「財産残高を更新します」で変更前後の金額を確認し、「この内容で反映」を押すと、その財産の「現在の登録残高」が更新されます。「前回残高」と元の収支記録は変わりません。

関連ガイド

参考資料

後見アシスト運営事務局が、裁判所の公開情報を確認し、報告準備に使いやすい一般情報として編集しています。

書式や提出方法は更新される場合があります。提出先の裁判所から届いた案内と、次の公式情報をご確認ください。

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