本文へ移動
ほかのガイドを探す現在:裁判所報告の書類

後見アシスト公式ガイド / 裁判所報告の書類

後見事務報告書の書き方|後見等事務報告書の記載例と提出前チェック

公開日
最終更新日
編集・運営
後見アシスト運営事務局
後見業務を担う方個人専門職はじめて報告する方

後見事務報告書は、本人の生活や健康、後見人が行った事務、今後の方針などを報告する書類です。裁判所の統一書式では「後見等事務報告書」という名称で、初回報告用と定期報告用があります。

まず、届いた案内で使用する書式と報告対象期間を確認します。本人の状況や確認・対応したことを記録で確かめ、各欄の質問に沿って回答しましょう。この記事の記載例は、確認した事実を文章にまとめるときの参考です。

要点

  • 初回報告用・定期報告用の書式を確認し、選択欄と説明を書く欄を区別します。
  • 記録をもとに、本人の状況・行った事務・意思確認・今後の方針を整理します。
  • 記載例は参考です。確認できた事実だけを使い、提出前に資料と見比べます。

本記事では、掲載している公開情報をもとにした一般的な整理例を説明しています。書式、提出物、記載方法、運用は家庭裁判所や案件によって異なるため、提出先から届いた最新案内と個別の指示を優先してください。

公式情報との関係

掲載している公的機関などの公開情報を参照し、実務で確認しやすい形に整理しています

このページは後見アシスト運営事務局が、各記事の「参考資料」に掲載している公開情報を確認し、 後見業務と裁判所報告の準備で参照しやすい一般的な説明としてまとめたものです。 最新の様式、提出期限、添付資料、提出方法は、提出先の家庭裁判所から届いた案内と公式情報を優先してください。

このページの要約
後見等事務報告書は、初回・定期の別と対象期間を確認し、使用する書式の各欄に沿って回答します。説明を書く欄では、確認した事実、行ったこと、本人の意思や判断理由など、質問で求められる内容をまとめます。記載例に合わせて、未確認の出来事や理由を補わないでください。
対象
後見業務を担う方 / 個人専門職 / はじめて報告する方
扱うテーマ
裁判所報告の書類

この記事でわかること

  • 後見事務報告書に書く主な内容
  • 支援対象者の生活状況や健康状態の整理方法
  • 提出前に確認したい記録と資料
  • 日々の記録を報告前に見返す方法

まず押さえるポイント

  • 届いた案内で、初回・定期の別、使用する書式、対象期間、提出期限を確認する
  • 書式の質問に関係する記録や資料を集め、日付と経過を確認する
  • 選択欄に回答し、説明を書く欄は質問で求められる事実や本人の意思などを整理し、理由を求められる場合は判断理由も確認する
  • 記入後に、回答と資料の内容を見比べ、提出先の個別指示を確認する

関連して確認したい項目

後見事務報告書で整理する内容

初回報告では、本人の現在の状況や今後の後見等事務の方針などを確認します。定期報告では、報告対象期間中の状況、行った事務、本人の意思確認、今後の方針などが確認項目です。どちらも、使用する書式の質問に沿って回答してください。

すべての欄を文章で埋める必要があるとは限りません。選択肢に印を付ける欄、選んだ内容に応じて説明する欄、資料を添付する欄を区別しましょう。財産管理に関する回答範囲は権限によっても異なるため、書式の注意事項を確認します。

項目記録しておく内容報告書を書くときの確認
生活状況・健康状態住まい、施設利用、受診、入退院、本人の様子現在の状況や期間中の変化を、欄ごとの質問に沿って確認する
行った事務・面談等本人や支援者との面談・連絡、役所・金融機関・施設などでの手続き実際に行ったこと、日付、確認先と、該当する選択肢を見比べる
本人の意思確認本人の発言、意思を確認・推定した方法と結果、判断した経過本人が表明した意思と、推定した意思を区別し、理由の記載が必要な場合は記録と見比べる
財産管理収入・支出、財産の変動、通帳、領収書など権限と書式の指示に沿って、必要な回答・別紙・添付資料を確認する
今後の方針予定している手続き、本人の生活や財産に関する変更予定、確認が残っていること行ったことと、これから行う予定を区別する

後見事務報告書を書く前に集める記録

記録と資料を月順に並べ、各出来事の日付、確認した相手、行ったことを見返します。入院があった場合なら、入院日、医療機関や施設との連絡、費用の確認を一つの経過として整理すると、関係する資料を探しやすくなります。

変化がなかった期間の面談や連絡も確認してください。本人の意思を確かめた経過や、今後の予定も含めて整理し、最後に書式の質問項目ごとに必要な記録を選びます。

  • 面会日・連絡日と、本人の様子や関係者から聞いた内容を確認する
  • 入退院、受診、介護サービスの変更などがあった場合は、その経過を確認する
  • 施設、役所、金融機関、保険会社などとの手続き履歴を確認する
  • 収入・支出・財産の変動について、金額、理由、確認できる資料をそろえる
  • 本人の意思を確認・推定した方法と結果を確認し、書式で理由を求められる場合は判断理由も確認する
  • 今後の予定や確認が残っていることを、行ったことと分けて整理する

後見等事務報告書の記載例

次の文例は、説明を書く欄で使う文章のまとめ方を示す架空の例です。裁判所が示した記載例そのものではありません。日付・金額・面会の頻度も例であり、決まった基準を示すものではありません。

ご自身の記録で確認できる内容だけを使い、書式の質問に合わせて書き換えてください。変化がない場合に説明を記入するかどうかも、その欄の指示に従います。

場面架空の記載例確認する記録
生活状況に変化がなく、面談の経過を説明する4月10日に施設で本人と面会した。本人は「ここで暮らしたい」と話した。施設職員から、前回の面会以降、食事と睡眠の状況に変化はないと説明を受けた。面会日、本人の発言、説明した職員とその内容
入院後の連絡・調整を説明する5月8日に本人が入院した。5月12日、本人に退院後の希望を確認したところ、元の施設へ戻りたいと話した。施設の担当者に受入れについて問い合わせ、回答を待っている。入院日、本人の意思確認、施設との連絡、未確認の事項
支出の経過を説明する6月3日、破損した居室の椅子を交換した。本人に使い勝手の希望を確認し、施設職員と寸法を確かめたうえで購入した。代金2万円を支払い、領収書を保管した。必要性と判断経過、本人の希望、購入日、金額、領収書

書き方で迷いやすい表現

自分が見たこと、本人が話したこと、関係者から説明を受けたことを分けて書くと、情報の確認先が分かります。原因が分からない場合は、推測で補わず、何が確認できて何が未確認かを残してください。

次の表も架空の例です。元の短い記録から、例文にある確認や出来事を推測して足すことはできません。例文は、右欄の記録や資料で内容を確認できる場合だけ参考にしてください。

情報が足りない表現確認済みの場合の架空例例を書く前に必要な確認
元気そうだった面会時、本人は「食事は取れている」と話した。施設職員からも、食事量に変化はないと説明を受けた。本人の発言と職員からの説明が、それぞれ記録に残っているか
医療費が増えた領収書で、5月の医療費が4月より増えていることを確認した。増えた理由は未確認のため、支払先に問い合わせる予定である。同じ範囲の費用を比較しているか。理由の確認状況と問い合わせ予定が記録にあるか
親族と相談した本人の生活費について、親族に支出目的と金額を確認した。本人の希望はまだ確認していない。親族との連絡内容と、本人の意思確認の状況を区別できるか

提出前チェックリスト

記入が終わったら、各欄の回答と、提出先の案内で求められた別紙・資料を見比べます。記載内容だけでなく、添付の範囲や提出方法も個別の指示に沿って確認してください。

  • 初回・定期の別、対象期間、提出期限を案内と照合している
  • 選択欄と説明を書く欄について、質問と注意事項に沿って回答している
  • 本人の意思確認の方法・結果を確認し、書式で理由を求められる場合は判断理由も確認している
  • 収入・支出の変化や財産の状況を資料と見比べ、必要な別紙・添付資料を確認している
  • 財産目録を提出する場合は、指定された基準日の預貯金残高を通帳・明細などと照合している
  • 行ったこと、予定していること、未確認のことを区別している
  • 家庭裁判所からの個別指示と提出先を確認し、提出する書類の控えを残す準備ができている

よくある質問

変化がなかった期間も記載が必要ですか?
変化がない場合の答え方は、欄によって異なります。例えば、定期報告の住所・居所や心身の状況には「変わらない」という選択肢があります。定期報告の「これまでに行った後見等事務」は、特にない場合に回答不要とする扱いです。説明の記入や空欄の扱いは、各欄の質問と注意事項を確認してください。
どこまで詳しく書けばよいですか?
説明を書く欄では、質問に答えるために必要な事実と経過を簡潔に書きます。日付、確認した相手、行ったことに加え、本人の意思や判断理由を求める欄では、その確認方法や理由も記載してください。欄に収まらない場合の別紙の使い方は、書式の注意事項を確認します。
記載内容の根拠として何を残しますか?
面会・連絡の記録、医療機関や施設からの案内、契約書、請求書、領収書、通帳などを残します。日付と、報告書のどの内容を確認できる資料かが分かるように整理してください。保管する資料と提出する資料の範囲は分けて考え、添付の要否は提出先の案内で確認します。
後見事務報告書の記載例はそのまま使えますか?
そのまま使わず、確認した事実と書式の質問に合わせて書き換えてください。記載例は書き方を考えるための参考です。実際には行っていない確認や手続き、分かっていない理由を加えず、提出前に元の記録や資料と見比べます。
後見業務では日々の記録が必要ですか?
日々の記録を残すと、報告書を書く際に事実や判断経過を確認できます。日付、本人の様子や意思、確認した相手、行ったことは、後から確かめられるよう短く残しましょう。本人の意思や判断理由について書式で説明を求められる場合は、その確認方法や理由も記録から確かめられるようにします。記録の形式や提出が必要な内容について個別の指示がある場合は、その指示を優先してください。

後見アシストでできること

  • 初回報告・定期報告のどちらも、報告書詳細の「記録」で面談・連絡、健康・医療、手続きの経過を残せます。「収支」は定期報告で利用でき、初回報告では「収支予定」で今後の見込みを確認します。
  • 定期報告では「報告書の確認・要約へ」を開き、「要約対象期間」を確認します。初めて作成するときは「要約を作成」を押します。既存の内容がある場合は「要約を再作成」が表示されます。「要約を再作成」を押すと上書き確認が表示され、「上書きして要約を作成」を押すと、現在入力されている確認欄の内容が新しい要約結果で置き換わります。
  • 「記録の要約」は、報告書を書く前に内容を見返すための確認用で、報告書へ直接出力されません。「報告書項目」は出力に使う文章です。利用者が元の記録や資料と見比べ、必要に応じて修正してください。
  • 初回報告では、記録をもとにした要約や報告書項目の文章案は作成されません。「財産」「相続」「収支予定」と「報告書入力」の内容を先に確認してから、「報告書の確認へ」を押します。
  • 「報告書を出力」は、Excel形式の報告書ファイルを作る操作です。後見アシストから家庭裁判所へ自動提出はしません。出力したファイルを確認し、提出先の案内に従って提出します。
  • これから確認することや期限のある手続きは、「やること一覧」の「やることを追加」から登録します。通帳や領収書は手元で保管し、後見アシストに入力した金額・日付・用途と見比べてください。

関連ガイド

参考資料

後見アシスト運営事務局が、裁判所の公開情報を確認し、報告準備に使いやすい一般情報として編集しています。

書式や提出方法は更新される場合があります。提出先の裁判所から届いた案内と、次の公式情報をご確認ください。

裁判所報告の準備を、日々の支援記録から始めませんか。

後見事務報告書の準備を、日々の記録から始めませんか。

後見アシストの先行利用版では、面談・連絡、健康・医療、手続き、収支に関する記録を残し、報告前に見返せます。利用できる機能や提供範囲は、画面の案内をご確認ください。先行利用版の案内は、登録したメールアドレスにお送りします。