後見アシスト公式ガイド / 制度見直し・法改正
成年後見制度の改正法が成立|施行前に確認したい変更点と実務の備え
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成年後見制度を見直す「民法等の一部を改正する法律」(令和8年法律第45号)と関係法律の整備法(令和8年法律第46号)は、2026年6月17日に成立し、同月24日に公布されました。
成年後見制度の見直し部分は、公布日から2年6か月を超えない範囲内で政令により施行日が定められます。2026年7月11日時点では具体的な施行日や家庭裁判所の新しい様式・詳細運用は公表されていません。
施行日までは現行制度と裁判所の現行案内に沿った対応が必要です。また、経過措置があるため、既存の後見・保佐・補助案件が施行日に一律で新制度へ置き換わるわけではありません。この記事では、成立した改正の概要と、今から整理しておきたい実務記録を分けて説明します。
要点
改正法は成立・公布済みですが、成年後見制度部分の具体的な施行日はまだ決まっていません。改正後は後見・保佐を廃止して補助制度へ基本的に一元化し、本人に必要な範囲で支援する仕組みへ見直されます。現時点では現行制度と正式様式を維持しつつ、本人の意向、権限の根拠、生活状況、実施した事務を後から確認できるよう整理しておくことが重要です。
本記事は全国共通の一般的な整理方法を説明しています。書式、提出物、記載方法、運用は家庭裁判所や案件によって異なるため、提出先から届いた最新案内と個別の指示を優先してください。
公式情報との関係
裁判所・法務省などの公開情報を参照し、実務で確認しやすい形に整理しています
このページは後見アシスト運営事務局が、裁判所公式ページや法務省の公開情報を確認し、 後見業務と裁判所報告の準備で参照しやすい一般的な説明としてまとめたものです。 最新の様式、提出期限、添付資料、提出方法は、提出先の家庭裁判所から届いた案内と公式情報を優先してください。
- このページの要約
- 改正法は成立・公布済みですが、成年後見制度部分の具体的な施行日はまだ決まっていません。改正後は後見・保佐を廃止して補助制度へ基本的に一元化し、本人に必要な範囲で支援する仕組みへ見直されます。現時点では現行制度と正式様式を維持しつつ、本人の意向、権限の根拠、生活状況、実施した事務を後から確認できるよう整理しておくことが重要です。
- 対象
- 個人専門職 / 小規模事務所 / 後見業務を担う方
- 扱うテーマ
- 制度見直し・法改正
この記事でわかること
- ✓改正法の成立・公布と施行時期
- ✓現行法、経過措置、新制度の違い
- ✓改正後の制度で示された主な変更点
- ✓本人の意思確認や生活状況の記録が重要になる理由
- ✓収支・財産管理で今から整理しておきたいこと
- ✓制度見直しに備えて後見アシストでできる準備
まず押さえるポイント
- ✓現在の審判内容、制度区分、権限の根拠資料を確認する
- ✓支援対象者との面談や連絡を日付付きで記録する
- ✓収入・支出・資金移動を分けて整理する
- ✓財産の残高と変動理由を定期的に確認する
- ✓施行日、経過措置、新様式の公式発表を継続確認する
関連して確認したい項目
改正法はいつ成立し、いつから施行される?
成年後見制度と遺言制度を見直す法律第45号と、その施行に伴う関係法律を整備する法律第46号は、2026年6月17日に成立し、同月24日に公布されました。
成年後見制度に関する改正は、公布日から2年6か月を超えない範囲で政令により定める日に施行されます。成立・公布と施行は同じではなく、具体的な施行日が正式に公表されるまでは確定日を前提に準備しないことが大切です。
施行日までは現行の後見・保佐・補助が運用されます。施行後の既存案件には経過措置があるため、移行や終了の扱いは審判内容と公式案内を確認する必要があります。
- ✓改正法は2026年6月24日に公布済み
- ✓成年後見制度部分の具体的な施行日は政令待ち
- ✓家庭裁判所の新様式・詳細運用は正式発表待ち
- ✓施行日前は現行制度と現行様式を維持
- ✓既存案件は経過措置を個別に確認
改正後の成年後見制度で示された主な変更点
改正法では、後見と保佐を廃止し、補助制度へ基本的に一元化したうえで、本人に必要な特定の行為について権限を付与する仕組みへ見直されます。法定の重要な財産行為について一定の取消しを認める特定補助の仕組みも設けられます。
制度利用の必要がなくなった場合の終了、本人の意向を把握するための情報提供や本人から話を聴くこと、選任・交代時の本人の意見、実施した事務を踏まえた報酬、死後事務なども見直しの対象です。
このシステムや一般向け記事だけで個別案件の権限や移行要否を決めることはできません。審判書、施行政令、経過措置、家庭裁判所の案内を確認し、必要に応じて専門家へ相談してください。
| 主な見直し | 今から整理したい情報 | 確認上の注意 |
|---|---|---|
| 補助制度への一元化 | 現在の制度区分、開始日、審判の根拠 | 既存案件は経過措置を確認 |
| 必要な範囲での権限付与 | 代理・同意・取消しの対象行為と期間 | 権限の有無を自動判断しない |
| 本人の意向の把握 | 情報提供、本人の発言・反応、確認方法 | 事実と支援者の判断を分ける |
| 必要性に応じた終了・変更 | 本人状況、必要性、権限の過不足 | 申立てや審判前に確定扱いしない |
| 選任・交代と報酬 | 本人の意見、担当期間、実施した事務 | 裁判所の最新運用を確認 |
| 死後事務 | 死亡日、生前の権限、実施内容と確認者 | 実施可能性は人間が確認 |
やりたいことから後見アシストの機能を探す
後見アシストでは、法律用語を先に選ぶのではなく、整理したい内容から使う機能を探せます。制度や権限に関する項目だけは、審判書や登記事項証明書などの手元資料を見ながら確認してください。
各機能は、事実と確認経過を整理するためのものです。個別案件で利用できる制度、代理権・同意を要する行為・取消対象などの権限、制度変更や終了の可否を自動判断するものではありません。
| やりたいこと | 使う機能 | 入力・確認のポイント |
|---|---|---|
| 現在の制度と審判書の内容を整理したい | 支援の立場 | 審判書等に書かれた制度名、開始日、現在の状況を確認 |
| 審判書等に記載された権限を整理したい | 支援できること(権限範囲) | 代理権・同意を要する行為・取消対象などと、その条件を手元資料どおりに記録 |
| 本人の希望と確認方法を残したい | 日々の記録・本人意向確認 | 本人の発言、確認方法、同席者、支援者の判断を分けて記録 |
| 支援継続を確認したい | 支援継続を確認 | 本人の生活状況、支援の必要性、権限の過不足を整理 |
| 制度の変更や終了を検討したい | 今後の支援方法を確認 | 相談・申立て・審判を区別し、確定前は予定として記録 |
| 行った対応と時間をまとめたい | 報酬資料 | 作業日、内容、所要時間、根拠資料を整理。報酬額は自動計算しない |
| 死亡後に行う対応を整理したい | 亡くなった後の事務(死後事務) | 生前の権限と確認者を記録し、実施可否は人が確認 |
| 任意後見と補助の関係を確認したい | 任意後見と補助が同時に関係する場合の確認 | 権限が重なる範囲と確認結果を整理 |
| 本人の遺言書の保管・通知を確認したい | 遺言書の保管・通知を確認 | 遺言書の内容ではなく、保管状況、通知対象、証明書取得状況を記録 |
| 報告書の様式を確認したい | 帳票選択 | 候補を確認して利用者が選択。正式な新様式の公表前は現行様式を維持 |
本人の意思確認はどう記録する?
今後は、後見人が一方的に判断するのではなく、本人の意思や希望を確認しながら支援したことを残す重要性が高まる可能性があります。
支援対象者本人の生活に関わる支出や契約、施設入所、医療、財産処分などは、後から説明できるように、確認方法や相談相手、判断理由も記録しておくと安心です。
| 記録する内容 | 具体例 |
|---|---|
| 支援対象者本人の希望 | 施設での生活、医療、外出、買い物、親族との交流 |
| 意思確認の方法 | 面談、電話、支援者からの聞き取り、表情や反応の確認 |
| 相談した相手 | 親族、ケアマネジャー、施設職員、医師、専門職 |
| 判断した理由 | 本人の安全、生活の安定、財産状況、医療上の必要性 |
収支・財産管理で今から整理しておきたいこと
法改正の有無にかかわらず、後見人にとって収支と財産の管理は重要です。家庭裁判所への報告に備えて、預貯金残高、現金残高、定期収入、定期支出、臨時収入、臨時支出、大きな財産変動を整理しておきます。
特に注意したいのは、資金移動と支出を混同しないことです。本人名義の普通預金から定期預金へ移した場合は支出ではなく資金移動です。一方、施設利用料や医療費、日用品購入は支出として整理します。
今後の制度見直しで報告様式が変わる可能性があっても、日々の収支・財産情報を整理しておけば、様式変更にも対応しやすくなります。
| 区分 | 例 | 報告時の注意点 |
|---|---|---|
| 定期収入 | 年金、家賃収入 | 月額・年額を整理する |
| 定期支出 | 施設費、医療費、公共料金 | 毎月の変動も記録する |
| 臨時収入 | 保険金、還付金 | 発生日と理由を残す |
| 臨時支出 | 入院費、家電購入、修繕費 | 金額と理由を説明できるようにする |
| 資金移動 | 口座間移動、定期預金への振替 | 収支ではなく財産内の移動として扱う |
個人専門職・小規模事務所が今から準備しておきたいチェックリスト
制度や様式が変わっても事実関係を説明できるよう、日々の実務を小さく積み重ねて記録します。
- ✓面談、電話、施設との連絡を日付付きで記録する
- ✓支援対象者本人の希望や意思確認の内容を残す
- ✓支出や契約を行った理由をメモする
- ✓収入・支出を月ごとに整理する
- ✓臨時支出は金額だけでなく理由も残す
- ✓口座間の資金移動を支出と混同しない
- ✓預貯金、現金、保険、不動産、負債を定期的に確認する
- ✓報告期限、必要書類、通帳コピー、領収書をやること化する
- ✓提出前に家庭裁判所の最新案内を確認する
まとめ
成年後見制度の改正法は成立・公布されましたが、成年後見制度部分の具体的な施行日、家庭裁判所の新様式、詳細な移行運用は今後の正式発表を待つ必要があります。
現時点では、現行制度と現行様式を維持し、制度の記録、権限の根拠、本人の意向、生活状況、収支・財産、行った対応を日付付きで整理することが現実的な準備です。
提出や制度変更を検討するときは、法務省と家庭裁判所の最新案内を確認し、個別案件の判断は審判内容と専門家の確認を踏まえて行ってください。
よくある質問
- 成年後見制度の法改正はもう決まっていますか?
- 法律第45号・46号は成立・公布済みです。ただし、成年後見制度部分の具体的な施行日は政令で定められるため、2026年7月11日時点では未指定です。家庭裁判所の新様式や詳細運用も、正式な案内を確認する必要があります。
- 今ある後見・保佐・補助はすぐ新制度に変わりますか?
- 施行日までは現行制度が続き、施行後も経過措置があります。既存案件が一律に自動変更されると考えず、審判内容と今後の法務省・家庭裁判所の案内を個別に確認してください。
- 後見業務を担う方が今からできる準備は何ですか?
- 本人との面談や連絡、本人の希望、生活状況、収支、財産、手続き、判断理由を日付付きで残すことです。制度や様式が変わっても、事実関係を説明できる記録は役立ちます。
- 本人の意思確認は何を残せばよいですか?
- 本人が望んだこと、確認した場面、同席者、本人の体調や理解状況、後見人としてどう判断したかを分けて残します。医療、施設、支出、契約など重要な判断では特に記録しておくと確認しやすくなります。
後見アシストでできる準備
- ✓支援対象者との面談や電話、施設・医療機関・親族との連絡を記録できます。
- ✓支援対象者の生活状況、健康状態、希望や支援経過を整理できます。
- ✓収入、支出、資金移動を分けて管理できます。
- ✓報告期限や手続きのやることを管理できます。
- ✓登録済みの記録・収支情報をもとに、報告書類作成に必要な情報整理を支援します。
- ✓ユーザーが報告種別を選択し、既存データをもとに帳票作成準備を行えます。
参考資料
後見アシスト運営事務局が、裁判所の公開情報を確認し、報告準備に使いやすい一般情報として編集しています。
書式や提出方法は更新される場合があります。提出先の裁判所から届いた案内と、次の公式情報をご確認ください。
裁判所報告の準備を、日々の支援記録から始めませんか。
成年後見制度の見直しに備えて、日々の記録を整理しませんか?
後見アシストでは、日々の記録、収支記録、財産・相続情報、やること(タスク)をまとめ、音声入力や要約を使いながら裁判所報告に必要な情報整理を進められます。氏名・住所・事件番号などは通常の登録情報としてサーバーに保存せず、支援対象者の氏名だけは必要に応じてお使いの端末内に暗号化して保存し、画面表示に利用できます。帳票へは自動反映せず、出力後のExcelに利用者自身で追記・確認します。現在、β版を準備中です。
